後だしじゃんけんにならないように今のうちに


先日書いた「【Aの悲劇】番外編・組織が腐るということ 」はSonyに関する楽観論ではあったが、そういえばそろそろ第二四半期の決算発表会の時期だ。というわけで、SONY本体はともかく、ゲーム関連のSCEについての自分の楽観論が当たりそうか、外れそうかの指標を二つ挙げておく。

1.PS3の今期売上目標台数(1,100万台)を修正するか、しないか。


正確には「生産出荷台数」の数値目標だが、期首と期末で在庫を同水準にする予定とのことなので、実質的に販売台数の目標と見てよい。しかも期首在庫は190万台あったそうだから、既に十分過ぎる水準である。


で、第一四半期は71万台という結果が出ていて、第二四半期に特に伸びた様子も見えないことから、上期はざっと150万台、どんなによくても200万台であろう。年末商戦などで下期に売上が集中する業界とはいえ、いくらなんでも残り900万台を下期の目標に掲げるのは無理がある。その無理をするかしないか。


個人的には、半分の550万台辺りが妥当な数字じゃないかと思うが、変に刻んでも仕方ないので600万台程度に下げるかな、どうかなと注目している。ちなみに幸か不幸か目標販売台数を下げることで、業績予想は大きく改善する。要するに予想赤字が減る。


ビジネスモデルがどうであれ、売れば売る程損をするというのは、作ったり売ったりする人たちは寂しいだろうと思うので、逆ざやでもなんでもシェアをという考え方には自分は批判的である。


2.アメリカ法人SCEAのJack Tretton氏の去就。


SCEのトップ人事はこの前相当大きく変わったのだが、何故か残ったのがSCEAの最高経営責任者のこの人。最近の発言は例えばこれ。


言わなくていいことを言ってしまうというか、失言の多かった久夛良木前CEOから夢と希望を取り除いたような人である。Engadget Japaneseが詳しいので、以下、いくつか過去の発言を並べておく。


その他。


この人の地位に特に変わりがないようだと、まだ駄目かなあという感じが少しある。この人が表舞台から姿を消すとネタが無くなると言って寂しがりそうな人たちも思い当たるけど。



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