モルダー、あなた嫌われてるのよ


なんかG20で管さんが青いファイルを持ってうろうろしている写真が撮られていて、会合の前のブリフィーングの資料だったそうだ。日常的にはありふれた風景なので「みっともない」とは思わなかったが、考えてみるとまああまり見たことない。記事の末尾が示唆的というかそのものずばりで、「みっともない。秘書官が気を付けなければ駄目だ」だそうで、なるほどいつもは秘書官の方が気をつけているからこういう光景を見ることはなかったようだ。今回は…どうしたんでしょうね。


んで、留守を守る仙谷さんは仙谷さんで、なんだか国会内で手元の資料を記者席から抜かれて逆切れのご様子。あれはまさに逆切れでブンヤさんに見たものを写すなとか聞いた話を書くなというのは、弁護士に依頼人を守るなというようなものである。そして秘密を守るのは政治家の仕事である。


でもさあ、なんでこんなことが自分の代になって起きたのか、考えたことはあるのだろうか。仙谷さん以前の官房長官、菅さん以前の総理大臣にも粗忽な人はいたに違いないのだ。そしてTVカメラが高解像度化したのは比較的最近のことにしろ民主党政権以前のことだろうし、望遠レンズなんて大昔からあったのだ。なのに今まで手元の機密資料をマスコミごときに抜かれるなどという不祥事が起きなかったのはなぜか。G20に出席する首脳に秘書官がついているように国会内でもそういうことに気をつかってくれる立場の人がたぶん何人もいるはずなのだ。


でもなぜだか、今の内閣になって突然こうしたことが起こり始めたとしたら、さてそれは何故でしょうね。



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