まるでbogusのような新聞記事ができるまで

記者「来年の予算からネタなんか無いっすか?」
役人「まだ先の話だからねえ。」
記者「ITとかどうです。アイティー。」
役人「ああ、セマンテック・ウェブの研究に少し出そうかって話ならあるよ。」
記者「迫るテク・ウェブですか。お。面白そうっすね。」
役人「セ マ ン テ ッ ク !迫るテク開発してどうするの。」
記者「ナンパの技術とか、相手してくれないかあちゃんにうんと言わせるとか、少子化対策で。」
役人「そりゃ厚労省の仕事だよ。セマンテック。知らないの?」
記者「あーあー、あれだ。うちのパソコンにも入ってますよ。ウイルスソフト。」
役人「それはシマンテックだろう。」
記者「日の丸印で。」
役人「全く違う。セマンテックだ。セマンテック・ウェブ。」
記者「なんすか?それ。」
役人「Web上のデータにメタデータを載せて機械可読性の高いものにするんだよ。それによって、今までの語彙検索より進んだ意味検索を可能にしたり、機械要約をしたり、そうやって情報の流通性を高めて、」
記者「ま、待ってくださいよ。」
役人「どうしたの。」
記者「こう、もうちょっと分かりやすく。ようは何ができるようになるんです?」
役人「だから意味検索だとか、機械要約って。」
記者「それで、何ができるようになるんです?」
役人「え、そうだな。例えばWeb上の資料に関係しそうなデータを自動的に探してきてくれるとか。」
記者「パソコンがウラ取ってくれるんですか。そりゃ、まずいな。俺の仕事無くなっちゃいますよ。はは。」
役人「用語の定義を探してくれたり、間違ってたら教えてくれるくらいだと思うけどね。」
記者「じゃあ校閲がいらないんだ。いやあ、あいつらうるさくって。」
役人「プレスのために作るわけじゃないよ。」
記者「そりゃそうっすよね。あ、じゃあガセネタ見分けたりもできるんですか。」
役人「まあ、ゆくゆくはね。そういうこともできるようになったらいいなくらいで。」
記者「すげーー。嘘書いたらばれちゃうんだ。嘘発見器っすね。よし。これでいこ。」
役人「いや、そんなんじゃ。って、おい。どこ行くんだよ。」
記者「社に戻んないと。締め切り近いんで。ども。じゃ。」

【参考】ネット情報「ウソ発見器」 総務省が開発へ



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