時事ドットコムの見出しが計算式に見える件


どうも最近気になっちゃって。


成立しない計算式に見えるよねえ。上の記事では時系列にフレーズが並んでいるのかと一瞬思うが、エレベーターに包丁を捨てた後リュックに隠し書店へ行くのはおかしいので、ここではマイナス符号が時間流の逆転を示しているわけである。いや違う。下の記事だと、食の安全のために靖国に参拝するかのように一瞬読める。まあ英霊に食の安全をお願いするというのもありである。やっぱり違う。


もしやと思って時事ドットコムのトップページを見てみた。

  • ウイグル族の「組織的テロ」=クチャ連続爆発、女2人も関与−中国
  • タクシン元首相、英国に事実上亡命=裁判回避、最高裁は逮捕状−タイ
  • 海運信託PST、増資で9230万米ドル調達へ=船舶4隻取得−シンガポール
  • 国民生活センターを視察=幼児の事故、説明受け絶句−野田消費者相
  • 投資機会の提供が重要=証券税制拡充の要望を検討−金融庁長官


ああ、どうも時事ドットコムの記事見出しは基本的にこのフォーマットになったようだ。こう見ると、A=B-Cという形式でもそれほど違和感が無い。A=Bにつながりが見え、Cが主体である場所や人を示していると分かれば、全体として計算式には見えない。要するに「=」は等号ではなくて、ダブルハイフンのつもりなんだな。しかし、A=Bに一見してつながりが見えないとき、やっぱり「=」が成立しない等号に見えてしまって、目が転けるわけだ。やれやれ。


別にダブルハイフンとハイフンを使い分けなくてもいいじゃないかという気もする。

  • ウイグル族の「組織的テロ」−クチャ連続爆発、女2人も関与−中国
  • タクシン元首相、英国に事実上亡命−裁判回避、最高裁は逮捕状−タイ

でもよさそうだし、

  • 国民生活センターを視察=幼児の事故、説明受け絶句=野田消費者相
  • 投資機会の提供が重要=証券税制拡充の要望を検討=金融庁長官

でもよさそうだ。しかし、時事通信は他社に配信してなんぼの通信社なので、機械的に処理しやすくあえて使い分けているのかもしれない。「−」の後ろは地名または人物ですから、タグにすると整理いやすいですよとかなんとか。


そう思って見ると冒頭の「包丁」の見出しが気に入らない。A=B-C・Dという構造になっている。他の見出しと比べるとA=B=C-Dという形式の方が意味的に統一が取れている気がするが、最後の接続符号の後ろは地名・人名というルールならこれでもありか。しかし、同じ接続符号を2回使わないというのもルールなら、さらにEという要素が必要な場合どうするか。A=B-C・D/Eにするのかな。なんとかワイド劇場のサブタイトルじゃないんだから、そんなに詰め込み過ぎの見出しはありえないのだろう。



というわけで時事ドットコムの見出しは計算式のつもりではありません>ALL=そんなこたわかっとる



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