毎日新聞が赤字転落だそうだが


EDINETで同社の有報が見れる。私は今年の夏あたりの騒ぎの時に見たのだが、去年度の有報が既にえぐかった。18年度→19年度比で営業総利益は100億円減っているのに営業利益はほぼ横ばいというか微増。なんでかというと、販管費を100億円減らしている。実数でいうと1000億円弱から900億円弱に減らしているので、率にして10%削減。会社全体の経費を一年で1割減らすってすごいですよ。今年度の上期の有報を見ると、販管費はほとんど減っていないので、去年ほんとにぎりぎりまでやったんだろうなというのが見て取れる。もう血も出ないみたいになってるんじゃないか。


売上の方は着実に右肩下がりで、17年度→19年度の二年で100億円減ったのに、今年の上期は半年だけで50億円減っている。要するに去年までの一年分を半期だけで下げたと。原価の方は上がったり下がったりで今年は下がる年のようだけど、売上の減少には追いつかなそう。要するにいろいろ頑張ったけど、ついに土俵際を支えられなくなったという感じ。すっかり赤字体質になってしまってるわけで、おおがかりに収益構造を変えないといけないんでしょうが、歴史のある会社ってこういうとき大変なんだろうな。


とはいえ、減ったとは言え売上は3000億円近くあるので、やっぱりネット広告程度の収入源なんて誤差みたいなものだろうし、これだけの日銭がまわっていて固定資産もたっぷりあるので、そう簡単に潰れたりはしないでしょうね。


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