もしも地球の自転が逆だったら


バカボンの歌は語呂が悪くなっていただろうというのはともかく。


ロケットは基本的に東へ向かって打ち上げるのだが、これは地球の自転速度を利用できる分有利だからである。ということは、地球の自転が逆回転だったら西へ向かって打ち上げる方が有利ということになる。


その場合、北朝鮮が本当に人工衛星を打ち上げるつもりなら西へ向かって打ち上げなければならず、日本・アメリカへ向かって弾道ミサイルの実験および示威活動をするのに必要な言い訳は今よりもさらに苦しくなっていただろう。


じゃあそっちの方が良かったかというとそんなことはなくて、日本が人工衛星を打ち上げる場合もやはり西向きになっていたわけだ。発射地点が南なので朝鮮半島はほとんど関係ないが、中国はあるので、さぞや面倒なことを言われたであろう。落下物が避けられないことを考えると、種子島ではなく小笠原諸島を発射場にするか、あるいは打ち上げそのものができなかったかもしれない。


日本のロケット開発は、昔は自転関係無しに中国や韓国・北朝鮮にはいろいろ文句を言われていたが、落下物で迷惑をかける恐れが無い分、気軽に実験してこれたというのは幸いなことだったと改めて思った。


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