エピローグ

先日、Engadget Japaneseに以下の記事が載った。

ソニーの電子ブックリーダーの発売が今年の春から夏後半に延期されたというニュースである。電子ブックリーダー自体とても普及しているとは言えないし、ましてこれは海外版である。PS3の発売延期のニュースと比べれば、圧倒的にニュースバリューは小さい。
だが、私はこのニュースに引きつけられた。それはこれより少し前にこの製品についてのちょっとした言及を見ていたからだ。

2006年初めには、KinomaのFSKを基盤技術に採用したソニーの新しいeBook Readerの開発が始まっている。

FSK。正直、まだ続いているのかと驚かずにはいられなかった。
去年の秋に鳴り物入りで発売された「WalkmanAシリーズ」とそのためのソフトである「CONNECT Player」をめぐるいくつもの事を私は関心を持って眺めていた。その「物語」は先月末の「SonicStageCP」の配布開始によって、ある種の「ハッピーエンド」を迎えた。この発売延期のニュースは、いわばその物語の後日譚なのだろう。
であれば、その物語をこれから改めてまとめてみようと思う。そこには何かしらの教訓が含まれていたように思うのだ。