日本サッカーについて熱く語る。

【嫌われてもいい】
間違っても私はサッカーファンではない。Jリーグの試合は年に一つも見ない。当然順位も知らない。代表の試合もワールドカップとオリンピックとアジアカップと、要するにガチ代表公式試合しか見ない。代表なのに名前と顔の結びつかない人がたくさんいる。それでも私は日本代表のサッカーが好きだ。何故かというと「上品」であるから。

ドーハの悲劇」で終わったアメリカ大会予選だったと思うが、私は初めて真面目にサッカーの試合というものを見た。唖然とした。引っ張る蹴る倒す歯を抜くの暴虐さである。これはひどい。いや、歯は抜いてないけど。上品な我らが代表はさながらいじめにあっているようだった。試合終盤になると体力切れでへろへろになる。そこをさらにぼこぼこにされる。やめてえ。

なのに日本代表は強くなった。アメリカ大会より前のワールドカップなど、日本代表が本戦に出場できるなどと誰も思っていなかった。どのくらい思っていなかったかというと、ラグビーのワールドカップで日本代表が決勝トーナメントに出られないのと同じくらいに。頑張れ日本ラグビー

それでも日本代表は強くなった。今や「ワールドカップは出場して当然。予選リーグ突破して普通。目標はベスト8だよね?」とか、隔世の感と言うにも程がある。後ろ二つはともかく、ワールドカップ出場がデフォというのは認めてもいい。すごい。

にもかかわらず、依然として日本代表のプレイは「きれい」だ。上品なままである。誰かが退場くらった試合とかほとんど記憶に無い。そこ、フィジカルが弱いだけとか言わない。前回のワールドカップでは「フェアプレイ賞」をもらったんじゃなかったっけ?3位か。すばらしい。

ワールドカップ本戦に出場できるというだけで、私は満足する。ダーティなプレイをしないという、サッカーにおいてほとんど致命的なハンディキャップを背負った状態でここまで来たのだ。私は日本代表を誇りに思う。

【追記】
ところで、Wikipediaの「ドーハの悲劇」の項を見ていたのだが、あの時のイラク代表の事情についてを読んだ。知らなかった。驚いた。頑張れイラク代表。