七掛け
を読んでいて、何年か前のことを思い出した。
それは、ビールか発泡酒の新製品の吊り広告だった。糖質だかカロリーだかを従来品に比べ30%カットしたというのが、売りである。従来比70%を示すために男性タレントの写真をサイズを変えて並べていた。こんな構図だったと思う。
記憶があやふやだが、商品の缶ビールも同様に対比されていたような気もする。
なるほど、30%カットするだけでずいぶん違うんだな……
JAROってなんじゃろ。
もちろん、これはインチキである。縦横共に70%に縮小している結果、面積比としては49%になっている。3割どころか5割カットした印象を与えているわけだ。写真から本来の立体をイメージすれば、実に35%である。
これはまたべたなトリックだなあと呆れながら、しばらくその吊り広告を見上げていた。
本来なら、こういう写真にすべきだったのだ。
ダイエット効果を印象づけなければいけない商品なのに、かえって太った印象を与えてしまうような気がするが、気にしてはいけない。
なお、冒頭のエントリについてだが、正しいグラフの書き方を知りたい方には以下のページをご紹介しておく。
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