「ホープ」をつけろよ。デコスケ野郎!


偽装ミンチ事件の記事を見かけている間にどうにも気になったことがある。


言うまでもないと思うが、問題となっている会社の社名は「ミートホープ」である。



なぜ、「ミートホープ」を「ミート社」に略すのか。



略しても節約できるのはたった3文字である。さすがに本文では一度は「ミートホープ」と正式名称で書く訳だが、何故かこの時は「社」をつけないので、都合短くなったのは2文字である。見出しの文字数制限がきついのはわかっているが、2文字くらいで致命的になるとも思えない。昔の写植と違い、今は文字幅の調整も容易だから、見出しの3文字くらいはどうにでもなりそうなものだ。例えば読売新聞などは「ミート社」という表記をせずに「ミートホープ」としている。


大体、どうしても6文字を3文字にしたいのなら、ソフトバンクはソフト社と呼ばれているだろうし、マイクロソフトはマイクロ社だろう。ニッポンレンタカーなんてどうするんだ。ニッポン社か、レンタカー社か。朝日新聞社は「ミート社」派のようだが、じゃあ朝日ソーラーも朝日社と書くのか。


少し検索すれば分かることだが、日本中に「○○ミート」という会社が存在する。「○○」はたいてい地名が入る。「ミートホープ」と同じ食肉業界である。「ミート」というそのものずばりの社名を持った会社も当然あるだろう。今回の件と全く関係ないのになんだか新聞を見る度に自分の会社のことが書かれているようで嫌な気持ちになるんじゃないか。というか、たかが3文字のためにいちいち読者に、「ミート社」→「ミートホープ」変換を強いるなと。


何もかも正式名称で書けとは言わないが、社名をアイデンティティを完全に失うほど略してしまうのはおかしいだろう。見出しは目立つものだし、本文まで読まない読者も多い。電子化した後の検索性も悪い。もういい加減こういう古くさくて変な癖は直した方がいいんじゃないか。


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