デジタルラジオってどうなの?


先日、ほぼ4年ぶりに携帯電話を機種変更した。すると、なんか恐ろしいほどに「新機能」がついている。まるで浦島太郎。せっかくだからまとめてみよう。順不同。

  • Felica いわゆる「お財布ケータイ」。精密機器を改札のあそこに叩きつけるのは怖いので、使わないでしょう。SUICAあるし。
  • QRコードリーダー あっさり素早く正確に読み取るのに感心した。以前自作したQRコードは残念ながら認識せず。ちっ。今までQRコードが読み取れなくて困ったということが無いので、ということは使わないんでしょう。
  • LISMO いわゆる音楽プレーヤー。AACに対応しているので、iTunesからあっさりコピーできるかと思いきや、ビットレートが128kbpsまでなために再変換が必要。192kbpsにしているのが仇に。それでも試しに数曲転送してみたが、着うたにはならないことが判明。使えねえにもほどがある。iPodあるし、いらん。
  • WVGA液晶 まあ新機能というわけではないのだが、とりあえず大きな液晶をと買ってみたら解像度が800×480もあった。計算してみたら300dpiを超えている。すげー。一昔前の商業印刷並である。試しに少々けしからん画像を表示させてみると、大変けしからんガジェットになった。うーむ。
  • USBマスストレージモード USBメモリを持ち歩いているのだが、置き忘れて慌てて戻ることが何度か。携帯電話ならそんなことは無いだろうから、これは使えそう。巻き取り式のケーブルを買わないと。
  • Bluetooth ワイヤレスヘッドセットは使わないが、ファイル転送に使えるのが便利。MacBookでもあっさり接続できて感心。
  • IR え、全然新機能じゃない?いや、自分初めてなんですよ。で、うーん、いつ使うのやら。Bluetoothの無いノートPCと接続できるのか。
  • フルブラウザ 普通のWebサイトが普通に見られるが、普通のページ一枚で数百円かかる(パケット割引適用外)そうで、緊急時くらいしか使えません。
  • デコレーションメール リッチテキストメールは邪道、HTMLメールは外道という人間ですが何か?まあ女子からのメールの再現性は高くなるか。
  • 電子辞書 これは便利かも。ちょっと収録語彙が少ないのと、インクリメンタル検索が無いので検索効率が悪いのが難。まあおまけだし。
  • ワンセグテレビ 意外に受信感度は良好。しかし、自宅でほとんどテレビを見ない人間がこれを必要とするはずもなく。この前小さな地震があった時に「今しかない」と思って地震速報を確認。
  • FMラジオ これも感度が良くて、意外に使えることに驚いた。初めて充電台を日常的に使うことに。


と、これでも自分としては意外に使える機能が多かったなという印象。けっこう満足。


おっと、新機能がもう一つ残っていた。

まず受信感度が悪い。テレビは入るのにラジオが入らないというのが納得いかない。送信出力が弱いのか。本体に触れただけで電波特性が変わって無音とか、どんだけ。デジタルなのでたしかにノイズは無いが、その代わりぶつ切りとか全くの無音なので、イライラが。


次にチャンネル切り替えが遅い。これはテレビもなので、デジタルの宿命なのかも。しかし、ザッピングで待たされるというのがこれほど不快とは。


そして、夜遅くなると放送休止。深夜放送の無いラジオ?なんじゃそりゃということで、ついにWikipediaへ。


現在は試験放送中、本放送は2011年の地上波アナログテレビ停波後。放送時間帯や受信感度はやがて改善されるのだろうか。と思ったら、不安な一文が。

一方でJ-WAVEは2006年11月末で撤退を表明している。


たしかにJ-WAVE無い。ん。どこかで聞いたな。この話。


なるほど、これがこれか。要するに本事業化の前にぐだぐだになっているわけですね。なるほど。


おや、こんなところであの人が。

池田 今は総務省もそれなりに電波利用を改善しようとしていて、通信事業者やメーカーを集めた研究会を開き、空きチャンネルをどう利用するかについてを検討しています。そのなかに、デジタルラジオや携帯電話、無線ブロードバンドなど、いくつかの提案が挙がっているのです。ただ、デジタル“ラジオ”という名前は付いていますが、実際には携帯端末に映像を送るようなサービスになるのでしょう。

つまり放送の帯域だから次は“デジタル”ラジオをやる、“デジタル”テレビをやる、という発想ではもう駄目なんです。これからは全部の帯域が携帯電話や無線LANのような使い方になる。つまり通信になるのです。放送はもともと通信の一部ですから、放送だけを議論しても意味がない。いまのかたちの放送産業がいつまで存在するかを真剣に考えてほしい。


池田先生!本職の分野だと実に説得力があるんだけどなあ。


.