JASRACは分割できないもんかね。


著作権等管理事業」業界が競争的になれば、風通しももう少しよくなるんじゃないかと思うんですが。著作権等管理事業法が施行されて5年以上がたったけれど、JASRACの強烈な独占状況に特に変化の兆しがあるようにも見えず。


JASRACの事業報告を見たりすると、まあ法的には適正なんでしょうけど、あまりに淡白で何がどうなっているのかほとんどわかりません。一般会計収支見ると「管理費」に80億円、「業務費」に55億円使ってるけど、それって具体的に何?とか全然分からない。以前にNHKの公表資料見たけど、これに比べたら本当に随分ちゃんとしてました。正直、こんなゆるゆるの団体が過去70年分の信託財産をほぼ独占した状態で、まっとうな営利企業が立ち向かえるとはちょっと考えられません。というか、この状況でよく5社も参入したよねと呆れるくらい。


で、せめて「著作権等管理事業」部分と、普及振興事業や著作物データベースとかの公益事業部分を分割できないもんかね、と。「著作権等管理事業」は普通に営利企業化して、ちゃんと市場競争に晒しませんか。公益事業部分は今まで通り社団法人に残しておくんで、天下り先減らしたりしないからさあ。って。公正取引委員会さん辺りは何か言ってくれないもんだろうか。というか、「競争相手」である他の企業は何も苦情を言わないのかね。


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