タイミング


ダウンロード違法化の問題で、小倉秀夫先生が証拠保全手続きについて語っていた。


小倉先生の言う懸念はもっともだとは思うが、証拠保全手続きの手間を考えると現実的かなあと考えていて、ふと気づいた。



そういえば、携帯電話の機種変更の時ってデータの移行するよね?あの時って丸見えじゃね?



結局のところ、今回のダウンロード違法化とは、「とりあえず違法着うたを潰したい」という動機によるように思える。各権利者や文化庁の川瀬室長の発言にそれが見える。日本レコード協会の資料を見ても、今目の前にあるビジネスとしてはPC向けよりも携帯向けの方が10倍以上の規模であり、「違法着うた」の「被害規模」は正規の着うたに匹敵するという調査もある。


その割に「違法着うた」の配信者の摘発は今年の5月に一件あったきりのようで、イマイチ危機感が見えにくかったりもするのだが。「違法着うた」を配信している人たちは、ものすごく巧妙に足がつかないようにしているのだろうか?そんなわけも無さそうだし、この辺りの事情はよく分からないけれど。


配信側の取り締まりはひとまずおいておくとして、違法着うた受信の証拠確保に携帯の機種変更というのはなかなか良いタイミングかもしれない。勝手にデータの中身を見るのは問題になるだろうが、今でもデータ消失等の免責事項にサインが必要なわけだから、あそこに一筆入れておけば案外気づかないものだ。違法配信とメモリカード経由との区別はつかないにしても、キャリアのログを取る口実くらいにはなりそうだ。もちろんそんなことをすれば携帯キャリアへの大ブーイングは必至だが、この国は横並びの好きな国でありまして…。



うーん。やっぱり現実味ないかなあ。これじゃ顧客を漏れなく犯罪者候補扱いするようなものだし…って、あれ?


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