木式式会社 (きしき―しき―がいしゃ)

【名詞】
日本における営利企業の形態の一つ。律令時代初期に定められた格式である「木式」にその規定があり、これに沿う形で設立・運営されてきた企業体を言う。日本最古の営利企業の形ではあるが、現在の商法・会社法等に明文規定があるわけではない。


木式では「畑を耕さず豆を売り鞘を取るもの」と定義されており、これは当時の日本にも非常に原始的な商業があったことを示している。これを専らとする者について、「業を奪わず権を与えず」として迫害することを禁じるとともに特殊な権益をも与えるなとした。このため彼らは大きな力を持つことも無かったが、そのため歴代の政権に疎まれることもなく千年以上にわたってその伝統を受け継ぐことに成功したとも言えるだろう。


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