アゾトバクター


高校時代の生物の授業で一番燃えたのがこの単語である。まるでエヴァの第拾話。あるいはなにかの必殺技。さあみなさんご一緒に、「アゾトバクター!!」脳内で日高のりこの声で再生された人が何人かいると信じたい。


これの和訳名も期待に違わない。その名も「空中窒素固定菌」である。こっちはもちろんキューティーハニー


これが何をしているかというと文字通り、空気中の窒素を(他の生物が)利用しやすいかたちの化合物に「固定」しているのである。ハル・クレメントにあったよね。「窒素固定世界」。あれだ。


それがなんの役にたつかというと、みなさん学校で習ったと思うが覚えてますか?そう、肥料の3大要素=「窒素・リン酸・カリ」。その筆頭になる。ところで三つ目で顔をあからめた女学生は後で職員室に来るように。


えーと、なんでこんな単語を思い出したのか。なんだか、空中の目に見えなくて誰も気にしていないようなものを「固定」して飯を食っている人がいると聞いて、なんとなく思い出したのである。アゾトバクターは明らかにこの星の大気を吸って生きている生物の役にたっている。しかし、まずたいていの人はそれが何か知らない。きっと、私が聞いた人たちもどこかで誰かの役にたっているのだろう。


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