オリンピックに落選した件


2016年のオリンピックはリオに決まり、これで日本の都市の五輪立候補は名古屋・大阪・東京と三連敗したことになる。リオは立候補三度目にしてようやくという感じ。ロンドンは一発合格だったが、北京とアテネは一度落選して、二度目の立候補で当選した。シドニーは一発なのだが、ブリスベンメルボルンと国として二連敗したあとの当選である。ちなみに今回の競争相手だったマドリードはこれで二連敗、今回は立候補しなかったがイスタンブールは実に四連敗している。(参考


何が言いたいかというと、どうして日本の都市は一度落選してしまうとそれで諦めてしまうんだろうかと。別に東京に次も頑張れというわけじゃないけど、最近の傾向からいって最初の立候補で当選するのは稀と考えていい。どうせ金をかけて招致活動するなら、最初から一回くらい落選するのは当然くらいの覚悟でやってもいいと思うんだけど。まさか参加するのに価値があると思っているわけでもあるまい。


そもそもオリンピック開催に強い関心も支持もないから続かないというのは分かる。でもそういう合意を作るのにある程度長い時間がかかるのは当然だ。毎回一度で諦めていれば、合意なんかできないまま毎度の無駄遣いに思えてしまうのも無理は無い。オリンピック自体はどうでもいいんだけど、社会からこの手の根気みたいなものが無くなっているんじゃないかというのは少し気になる。


09.10.06 追記

石原慎太郎都知事は「目に見えない非常に政治的な動きが(IOC内に)ある」などと敗因を振り返った。

これはいい負け惜しみというか捨て台詞というか最後っ屁であり、こんなこと言っちゃったら次なんかないよなと思ったら、そのすぐ後に

再挑戦については、「せっかく見かけた夢だから」と改めて意欲を見せた。

うーん。やっぱり立候補することに意義があると思っているのかもしれない。やれやれ。


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