iPadライクなデザイン


iPadが発表されてすごい勢いで中国製のやっすーいパチもんが出て、パッケージまでそれなりに似せているのには笑ったが、結局、その後に追随するもう少しマシなメーカーのもう少しマシな商品のデザインもどれもこれも「iPadみたいな」と言わざるを得ないのが不思議だ。中国のパチもんは「iPadみたいな」ことに意義があるのだが、よそはそうでもないだろうに。


iPadだってiPhone/iPod touchを大きくしただけという見方だってあるが、私はiPadを見たときの印象は「液晶周囲のリムが太い」というものだった。先行の小型機は上下にはリムがあるが、左右にはほとんど無いのでサイズから来るもの以上の違いを感じた。


なぜそうせざるを得なかったかは分かる。iPadはそれなりに重量があるので、指が画面を隠さずに支えられるだけの部分が上下左右に必要だったからだ。小型機の方は縦持ちの場合は手のひらに収まるので左右にはリムが必要でなく、横持ちだと手のひらに収まらないので表面を親指で押さえる必要があるから上下には必要だ。


これはもう力学的なものなのでApple以外のメーカーも逃げられない。というわけでiPadクラスの大きさのスレート端末は軒並み幅広のリムを四方に持つことになる。うん。ここまでは分かる。


分からないのはじゃあなんでどこもここもそのリムは黒いの?ということだ。


別に黒である必要はないだろう。カラーバリエーションがあってもいいし、メタルでもいい。個人的には多少実装が面倒になっても透明のリムなら随分「iPadらしくない」ものにできると思うが、今のところ見ない。なんでだろう?


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