まるでbogusのようなシステムができるまで


部下「秋のイベントのシステムの見積もり作りました。」
上司「ごくろうさん。ん?おい、なんだこれ?」
部下「なんか見落としとか?」
上司「なんで、インに対してアウトの能力が5倍もあるんだよ。」
部下「ああ、最近のマーケティングリサーチの結果からすると、それくらい必要かと。」
上司「うちのマーケの連中はとんとんだって言ってたろ。」
部下「生データ見ましたけど、魔法ってか詐欺みたいな手使って、それでもせいぜい一三にしか詰められてませんでしたよ。」
上司「なんでお前がマーケのデータ見てるんだよ。」
部下「同期がいるんですよ。」
上司「そういう問題じゃねえだろ。」
部下「正直、一五でもちょっと不安なんですけどね。」
上司「一一にしろ。」
部下「そりゃ無茶ですよ。とんとんなんてあり得ないですよ。生データ見ます?」
上司「俺だって見てるんだよ。」
部下「じゃあ、おわかりでしょ?」
上司「土壇場で花火あげるんだと。それでとんとん。」
部下「えー、それ、花火じゃなくて地雷じゃないんですか。」
上司「でかい声でそういうことを言うな。」
部下「とにかく、一一じゃ無理です。責任持てませんよ。」
上司「馬鹿。お前が責任とって何の役に立つんだよ。」
部下「じゃあ、課長が。」
上司「俺だってとれねえよ。」
部下「ほらあ。」
上司「あのなあ。俺が一五の見積もりなんか持ってってみろ。その場で責任取らされちまうよ。」
部下「あー。」
上司「分かった。二二にしておけ。いざというとき転用で一三にできるからな。」
部下「いっそ、三三で。そしたらいざという時は一五に。」
上司「二二が限度だ。早くこなしてもどうせ上は誰も喜ばないんだからな。」


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