イェー、ベイベー、愛しあってるかい?


みんな憶えてるかしらないけれど、ほんの少し前、“ブログスフィア”を石鹸した、もとい、席巻した“キーワード”があった。


Я、そう、“セカンドライフ”だ。


なんでか知らないけれど、“セカンドライフ”を扱うブログの多くは筆者の顔写真付きで、“セカンドライフ”なら金が儲かると主張していた。


オフコース。金の嫌いな奴なんていない。でも、こうしたら金が儲かるなんて吹聴するやつの99%は詐欺師で、残りの1%は底抜けのお人よしの馬鹿だ。おまけに俺は筆者の顔写真付きのブログがまともに見てられないんだ。なんだかそれは、自己啓発セミナー的というか、この話を聞いて泣かない奴は人間じゃねえ的下らない価値観が一杯のかけそば的感覚がしていたたまれないからだ。そういうのを見ると俺の脳みそはすごい勢いでこいつはくそだ今すぐ立ち去れという警報を“次の”津波警報より強烈に発するんだ。


そんななか、顔写真も載せず、金儲けの話もせず楽しげに“セカンドライフ”を語る一人のブラザーがいた。BB。BigBang御大その人だ。だから、俺は彼のエントリだけは最後まで読むことができた。顔写真付きは半分が精一杯だったのにだ。


But.だがしかし、彼、そうわれ等が愛するブラザーBBが主張してるのは煎じ詰めればたった一つのことだった。“エブリバディ、ミーはセカンドライフでこんなすごい変人に遭ったよ。変人おもしれえよ。まじさいこー”


OK.I knew it!人間こそ最高のコンテンツだ。変人はくそ面白いし、キチガイは人類の限界の地平線を押し広げる存在だ。そんなこと知るるために“セカンドライフ”だとか、GPUだとかはまったく必要ない。ircを半年もやれば骨身に染みてわか分かることだ。そもそもネット回線なんて必要ない。自分の周りを見るか、そこに誰もいなければ鏡を覗けばいい。


エス、ヴァージニア。じゃあ、なんでお前は、キチガイNPCで名高いTESシリーズが好きなんだって聞くんだね。オブリビオンでタムリエルに足を踏み入れたニワカの俺は、面白がってMorrowindに行ってドン引きしたよ。でも、なんだかみんなシリアスでヘヴィイなスカイリムはキチガイ成分が足りないって寂しく思うんだ。それはなぜかって聞くんだね。ハニー。


NOOOOO.俺はキチガイが好きなわけじゃないんだ。もうそれはお腹いっぱいなんだよ。ゲームする時くらい現実からアウェーしたっていいじゃないか。ほんものの変人は、どんなに優れたシナリオライターの書いたキチガイを軽々と超えて面白いさ。でも、俺が見たいのは人間が考えて考えて考え抜いてどこまでいけるかなんだ。


だから俺は、今でも“オンラインゲーム”とやらに指一本触れる気が起きないんだ。変人と出会うか、お姉ちゃんとやれるか。後者はともかく、前者は現実世界でたくさんなんだよ。


だからもうフェースブックで友達にしてくれって依頼を無視し続けるのは何故かなんてきかないでくれよ。ツイッターでフォローするかしないかで、俺がお前の友達かどうかが変わるわけじゃないだろ。


俺はリアルな変人が大好きなんだよ。


.