X3のすすめ(×3のすすめではない)


去年はずいぶんX3TCにはまった。簡単に言うと宇宙船でドンパチするゲームである。古い人には「スターラスターの末裔」と言ったほうが話が早いかもしれない。たった今、Steamで半額セールをしている。この手が好きな人にはお勧めだ。


画面は美しい。スターラスターがこんなに立派になってと思うと涙が出る。このスクリーンショットは色数が少なくて地味なものだが、検索するともっといいものがたくさん出るだろう。


ゲーム開始時は武装も装甲も貧弱で船体は要修理な戦闘機1機みたいな状態だが、ここから最終的には空母・艦載機群・戦艦・中小型艦群で構成された艦隊を指揮するところまで行ける。船はシナリオの進行に応じて勝手に増えていくというのではなく、お遣いでも貿易でも海賊行為でもなんでもして金を稼いだり強奪したりで増やしていく。上の画像の船は売っていないので強奪したものだ。


戦闘はドッグファイトから艦隊戦までなんでもあり。お勧めはミサイル戦で、板野サーカス的多弾頭弾はお手軽に楽しめるし、対艦ミサイルの遠距離飽和攻撃などは是非経験すべきである。「itano circus」が英語で通じる世界があるなんてこのゲームやるまで知らなかった。


シナリオは貧弱どころか、脚本でやっちゃいけないことの見本がずらりとならんでいたりするが、スペオペなんて燃えるシチュエーションがあればそれでよいのだ。敵に囲まれたステーションに救助のために貨物船で乗り込むとか、単艦で敵要塞を破壊するだとか、ドッグファイトをしながら敵母艦にクラッキングをしかけるとか、中二病的要素満載である。だいたい敵勢力には宇宙海賊と暴走したAIと虫型集合知性という御三家がそろって四股を踏んでいる。キャラクターは…ゲーム中の登場人物に生まれて初めて殺意を感じたとだけ言っておこう。Mahi Maという名前は覚えておいてもいいかもしれない。


ただし、とっつきは悪い。2chのスレでは「面白さが分かってくるのは48時間ほどプレイしたくらいから」などと言われる始末だ。インターフェースは複雑怪奇で、船が増えてくると指示を出すのに忙しくてのんびり遊覧飛行している暇がなくなったりする。貿易・生産・物流網の運営に没頭していると、自分がなんのゲームをしているか分からなくなってくる。ステーションの生産効率とか真剣に計算し始めると末期である。それでも宇宙空母から艦載機が一斉に発艦するところが見たいという一心があれば乗り越えられる。


必要なマシンパワーはそれほどでもなく、私の13inch MacBook Pro(去年のi7モデル)でも十分に遊べる。ちなみにMacApp Storeでも販売している。パッチ更新もちゃんとしてくれているし、実はModも導入可能だ。買うならまずはX3:Terran Conflict(7.99$)かX3:Terran War Pack(9.99$)をお勧めする。


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